橋本ドンのマンション管理での嘘のようなホントの話?!(第三十五歩)
■入室させてくれない?!というトラブルの話
はじめまして、マンション管理士の橋本と申します。
今回より、メルマガを書かせて頂く事になりました、宜しくお願い致します。
早速ではございますが、私の簡単な自己紹介ですが、以下になります。
<橋本和聡の自己紹介・・・https://note.com/brigebookdon/n/n56a2b8bd69f9>
そう、主に、”管理の仕事”を、実務経験として25年以上おこなっております。
そんな私が、マンション管理士として、このマンション管理の運営に深く関わるようになったのも、この普段からの仕事がきっかけでした。
そう、賃貸の、区分マンション1室の管理をしておりますと、特に管理組合様、共用部の管理会社との関わりが非常に強いです。
内容として、多いのが上下階の漏水事故、騒音問題、そこから派生する隣人の問題とあり、また建物全体、共用部分工事についても、業務協力をしております。
というのも、実際、各所有者さんは、横や上のお部屋に、誰が所有され、どのような関係の人が、誰が住んでいるかも分かりません。その為、隣人関係、建物の事の話となりますと、どうしても管理組合、共用部管理会社との連携が大事になってきます。
また、管理組合、共用部管理会社としても、所有者ではない、わがまま第三者である賃借人に対して、組合運営を円滑に進める為には、賃貸物件の窓口である、賃貸の管理会社者の協力が不可欠です。
そんな、協力関係な両者においても困り事が?!そう身勝手な入居者さん(特に賃借人)との対応です。
実際マンションは所有者の方の共同住宅にて、そこに所有者さんが住まわれている事が前提で皆様思われているかもしれませんが、
現実は、自身で住む以外でも、所有者以外の家族や友人、賃貸にて他の第三者へ貸される、事業で事務所等にて使われる、など、実際に使われる用途は様々で、そこに住んでいる方も色々な諸事情で利用されています。
その為、実際に所有権のない、借りているだけのお部屋ですと、住まわれている方も、その扱いや思い入れが全然異なります。
そんな千差万別な人たちの中で、実際私が管理者の立場で過去、困った賃借人に話として、厄介なトラブル案件は。。。
“なかに入れてくれない”
という話?!です。
当然賃借人であっても、賃貸借契約時にマンションの管理規約を守る事(管理規約に立ち入り協力の内容があるかと思います)は、一般的に記載されており、
契約上守って頂かないといけない内容ではありますが、これを守らず、無視?!協力して頂けず頑なに入室を断られる(連絡が取れない)賃借人がおられます。
そう、つい最近ありました地震が、いつどのタイミングで起こるか分からない状況で、住まわれている方の安否やその生活状況を把握する必要があるのでは?!と、マンション管理において言われている中(マンション内での協力体制が叫ばれている中)で、逆の事を、自由気ままに、周りの事を考えない自分勝手な人もおられます。
特に賃貸では、仮住まいの意識が強いからか、協力に消極的です。
その結果、雑排水管洗浄や消防設備点検といったメンテナンス系の作業も協力頂けないばかりか、その他共用部の工事、大規模修繕工事のベランダ塗装や冊子関係、玄関枠塗装といった工事が滞るという事があります。
以前に大きなトラブルになったのが、住まわれている方が、ベランダに、粗大ごみ(椅子や衣装ケース、電化製品など)を山盛りにおかれており、大規模修繕工事(ベランダ防水作業が出来ない)が進まないので、早急にどうにかしてほしいとの連絡を頂きましたが、この際もなかなか協力頂けず、実際はお部屋自体も○部屋でしたが、最後は訪問等で何とか連絡が取れ、無理やり粗大ごみを室内に入れて頂き対応が出来たケースもあります。
実際に、このような場合のように、工事の方も共用部管理会社を通じて、所有者へ作業や工事が出来ない旨の連絡が入ります。
このままでは、作業が出来ないので、その場合の賠償や工事費用は所有者様にて費用負担して頂くみたいなお話があり、そこから所有者様を通じて、賃貸管理会社へ実際に住まわれている賃借人へ協力をするように話がありますが。。。
なお、協力して頂けば問題ないのですが、大概は、こういう身勝手な入居者さん(賃借人)へ連絡するも、連絡が取れない、コールバックがない、緊急連絡先に連絡するも、本人とは疎遠で連絡が取れるか分からない?!
結果、実際に訪問して、協力を求めるも出て来てくれない?!置手紙や最悪の場合、安否確認の対応までするケースもあります。
なお、あの手、この手を使って、ようやく連絡が取れるケースもあるのですが、そういう方に限ってお話をお聞きすると
・対人恐怖症で部屋に人を入れたくない。
・○ミ部屋、荷物がいっぱい、汚いお部屋にて部屋に入られたくない。
・忙しくて部屋にいない
・長期入院で部屋にいない
・外国の方で、工事自体がよくわかっていない?!
などなどの理由から協力頂けなかったという事がありました。
特に工事のようなマンション全体の資産価値を上げる内容ものですと、一次利用の利用者の方には、あまり関係がないという話にもなりかねません。
なので、普通の方(所有者の方)ですと、せっかく払っている管理費修繕積立金で建物の価値が上がる、便利になる為の強力でしたら惜しまないというのが当たり前、協力するのが当たり前なのですが、
嘘のようなホントの話、自分勝手な話で周りの人の迷惑をかけるような身勝手な人が協力をして頂く事が出来ない、その結果、周りの、そう多くの人が住まわれている人に迷惑をかける事になります。そういった困った人がいる事ご理解頂けますと幸いですし、そんな、マンションにおいては、迷惑をかける人がいる事、またそういった人に対して、マンションの為に頑張っている、マンションの管理者がいる事、ご理解頂けますと、うれしいです。
という事で、ほんと、そんな非協力的な人いるの??と思われる?!嘘のようなホントにある話(トラブル案件)の話を今回させて頂きました。
また、次回もマンションの管理運営上の話を出来ればと思います。
それでは、また!(マンション管理士 橋本 和聡)