橋本ドンのマンション管理での嘘のようなホントの話?!(第四十歩)

■今後のマンション管理と管理人さんについて?!

マンション管理士の橋本です。
今年は梅雨入りが遅くなり、6月の後半からの梅雨入り、梅雨の期間が短いとの話ですが、
実際、梅雨の期間が長く大雨があっても、梅雨が短く長い猛暑の夏になっても、どちらでも
管理運営の仕事をしております私にとっては忙しい季節ではあります。
皆様はいかがお過ごしですか?
これからの暑い夏!!が好きな人もいれば、寒い冬が好きな人もいるかと思います。
ちなみに私は、外の出ることが多いので穏やかな春や秋のシーズンが好きですね?!

そんな、外出がつらくなる夏の時期に、今回は現場仕事をされています、
管理人さんの話をしたいと思います。
管理人さんは、昔は、一般企業を務められていた方が、まだまだ体も動くのでもう一仕事?!
といった感じで、60歳オーバーのかたがほとんどでした。
以前の職場で、分譲管理会社のフロントマンをしていた時は、本部の人間(担当者)として、業務管理をする上司にあたりましたが、私自身まだ30歳代でしたので、管理人さんからは子供扱いで、逆にそのマンションの事など、色々なことを教えてもらったことを覚えています。
併せて仕事を頼む時等、接し方(扱い方)を間違えると、あと、あと大きなしっぺ返し(何気に業務の協力をしてくれないなど)があります。
(そういった意味で、昔はあまり分かっていなかったので、いい意味でも悪い意味でも、接し方、対応の仕方をよく失敗しました)

また、先ほどもお伝えしました通り、当時の管理人さんは、ほとんど一度会社を勤め上げた方が多かったので、それなりにしっかりと自分を持たれており、仕事も責任感を持ってして頂ける、併せてお客様対応も慣れられているので、社会人成りたての新人スタッフよりも全然仕事が出来られます。
ただ、それと同時に、これまで社会人としてそれなりのポジションまでされている方も中にはおられますので、けっこうプライドが高かったり、融通が利かない人もおられます。
そのことが、住環境のサービス業の、特にマンション管理の仕事において、少し、特殊な部分(普段の事でしたら何も言わない住民、組合員さんも、こと、自分の住まいや住環境に関する事でしたら、周りのことは、さておき、自分の要望、意見を通される方もおられ)もあり、そういった事も、バランスを取りながらうまく調整をする必要がありますが、
この仕事に慣れられていない、また柔軟性がない方ですと、なかなか順応できず、トラブルになることもあります。
そんな管理人さんですが、マンション管理において、現場に常駐され、住まわれているご入居様にとっては心強い存在である事は間違いありません。
普段、何気にいる時は、その有り難みが分からないですが、マンションについての相談事や、いざ漏水等の緊急時における現場対応は常駐しているからできる事であり、皆さんに安心感を与えます。
ただこの管理人さんのついても、昨今の社会の変化により、変化が出ています。
そう、働き手、人手不足そしてインフレのお話です。
これまで、頑張って勤められていた管理人さんも、何年も経てば高齢になられ、引退をされると、新たに募集ということになるのですが、ただ、これまで採用が出来ていた管理人さんも、ここ最近は求人が難しくなってきています。
そう、企業も、現在、嘱託社員として60歳定年退職後も65歳ぐらいまでは働けますし、そして、社会全体の働き手不足から高齢でも様々は職種もあり、
また、実際、現場作業は体力的な事も大変なことから、サービス業としての管理人さんへの求人が来ないという流れです。
このことは、マンションの清掃をされている清掃員さんも同じことが言え、なかなか人が集まらない状況でもあります。

その結果、時給や待遇をあげないと人が集まらないことから、結果、管理費等の値上げ(人件費高騰にともなう)につながってきます。
そのため、時代としては、常住住み込みの管理人さんから、通勤型の管理人さんへ、そして最終的には、管理人さん自体が。。。
ということが将来考えられなくはありません。
ここでも、お金のあるマンションとお金ないマンションとのサービスの格差といったものが見て取れます。
そう、今後は管理人さんがいるマンションで、マンション自体の差別化になるかもしれませんね??
それぐらい、人不足、人件費(インフレ)といった、社会の流れ、変化とマンションの管理運営とは密接にかかわっています。
ということで、ここ最近、マンションの管理運営にかかわる変化は、著しく、その流れも早く、さらなる変化があるかもしれません。
今後は人にかかわる業務、現場作業に関わる業務については、外国の方、そして、IT、AIを使ったサービスがさらに増えるのでは??と思います。
(そう、特に、ここ最近のネット、IT化、サービスの進化は目に見張るものがあります。)
そういった変化を敏感に感じつつ、今後も業務提案、運営管理等できればと思います。

それでは、また!!

(マンション管理士 橋本 和聡)