橋本ドンのマンション管理での嘘のようなホントの話?!(第四十一歩)

■これからはペットとの共存共栄を考える必要があります?!

マンション管理士の橋本です。
ここ数年、夏は異常な暑さですが、この夏も猛暑にて、太陽の陽が強い事、日向で街を歩きますと命の危険を感じるほどの強さですね?

皆様、夏バテされないように、水分補給しながら、エアコンなど使いながら過ごされておられますでしょうか?
熱中症等十分にお気を付けください。

ちなみに私たち人間がこんな状況なので、街や動物園にいる動物もバテているのでしょうか?

そう、今日は、そんな動物、ペットの話をしたいと思います。

いま少子化や核家族等にて、お一人での生活をされる方や私のような夫婦だけの家庭においてペットを飼われているところ増えているかと思います。
主に、犬、猫、小鳥、魚等が多いのではないでしょうか?

ちなみに、マンションにおいては、それぞれマンションの法律であります管理規約やその規約に基づく細則にて、ペットを飼うにあたりその申請から、ペット飼育やその内容、種類等からその飼育あたりそのルールや、亡くなった場合等など細かな内容を規定しており、住民の方にそのルールを守って頂いております。

なお、猫や犬といった小動物のペット飼育を許可されているマンションもあれば、
私の住んでいるマンションにおいては、小鳥、観賞用の魚類等に限られており、小動物、犬、猫は禁止されております。

そのため、廊下等、共用部内にてペットを見かけることはまずありませんが、どの物件もそうかと言えば、そうでもかなったりします。
そう規約等を破って隠れてペットを飼う人や一時的に預かったりとする人がいたりする人が実際におられます。

なお、私が主に対応しております賃貸物件においては、ペット等を禁止してところがほとんどですが、結構隠れて飼育されている人もおられます。

その場合、入居者さんに訪ねてみると、たいていの場合”たまたま友人から一時的に預かってほしいと言われ、預かっています。
時期が来たら返します”といった回答が多いのですが、九分九厘、実は嘘で隠れて飼い始めたという人が大半です。

ちなみになぜわかるのか言いますと、鳴き声や頻繁にペットの散歩をしている、ペットのトイレの砂等が捨てられているといった内容から管理会社へ連絡がきてわかることが多いです。
どんなにおとなしい犬でも鳴き声等は聞こえます、どれだけ出さないように工夫をしても人ではありませんので、なかなか100%近くで言うことを聞いてくれませんので、周りがペット不可のお部屋でしたら、いれば違和感感じてわかりますよね?!

ちなみに賃貸の場合は、その段階で
””ペットの飼育をやめてもらうか””
””退去していただくか?””
2択のお話をさせて頂くと、出られる事、退去される場合が多いです。

話を戻して、マンションの話をさせて頂くと、マンションを所有されていますと、賃貸のように”出ていきます!!”という事にはなりませんので、管理組合同士でトラブルになることがあります。
なぜ、禁止されているマンションで、こういった事が起こっているかというと、
・自分勝手な住民(ちょっとぐらいなら、ほとんどいるにいるのだからなど、
自分勝手な考え方から)が飼い始めた。
・売買時に不動産会社が誤った情報(飼えないのに飼えると)を伝えて、ペットOK
との認識で、飼育し始めた。
など上げられます。

以前でしたらルール違反が見つからと是正していただく(やめていただく)内容になりますが(今も基本はそうですが)、
ここ最近のペットを飼われている方が増えてきている現状総会等では、
違反していてもペット飼育を肯定される方も増え、なかなか、違反だかといって、飼わないようになるといった感じに、まとまらないケースも出ています。
というのも、飼いたい派も増えましたが、やはりアレルギー等や鳴き声などの音の問題から飼われたくない派も当然いますので、そこではっきりした結論が出せない?!といったケースです。
本当は尺時定規でルールに従って判断するしかないのですが、ここはマンション管理組合(組合の構成員の意向が大事なので)、話し合いながらの結論になります。

そのため、見て見ぬふり、厳重注意で穏便に済ませるパターンや、飼ってしまったのなら仕方がない。そのペット一代限りならという事で取りまとめるケースがあります。
ただ、今後もこの社会の変化、流れから、ペットに対する需要は増えることが予想され、共存共栄の考え方が主流になるのか?

また同時にそれにともなうトラブルも増えることが予想されるため、その扱いが繊細なもの、難しいものになるのではと考えられます。
そういった、社会の変化、ニーズに対して、そう、この動きや流れが速い世の中の動きに、どのようにマンションの管理運営を進めていくか?
マンションの管理運営に携わる一人として、このペット問題は考えさせられる一つの問題ではないかと思います。

そういった所有者間のトラブルに対して当事者同士では解決が難しい事もあるので、
そういった意味で、マンション管理士の利用や最近法整備が進んでいる第三者管理にてお任せするというのも、一つの考えかもしれません。
今回の話で、参考になればとおもいます。

それでは、また!

(マンション管理士 橋本 和聡)