橋本ドンのマンション管理での嘘のようなホントの話?!(第四十七歩)

■皆さんは、自分自身でしっかり対応できますか?!

マンション管理士の橋本です。
年も明け、1ヶ月が経ちましたが、皆様は如何お過ごしでしょうか?
私はあっという間に過ぎて、もう2月なの?と言う感じです。
私は、普段は賃貸物件の管理を中心に仕事をしておりますが、今年に入っても隣人トラブルや漏水事故などの対応をしております。
特に自分が勤めている会社が管理してる物件の特徴(投資用単身物件)でもあり、そして築古の物件も多い事からしれませんが設備不良にともなう水漏れ、そして単身の方による隣人等のトラブルの対応や関わる事が多いです。

という事で、今日のこのメルマガでは、この漏水や隣人トラブルにおける、共用部管理会社の対応と、それに伴う管理組合員の対処についてのお話です。
まず、マンション(分譲)において、賃貸の管理会社の管理対象は、その部屋1室のため、他の部屋の管理状況は全く分かりません。
そう、これはシングル用であってもファミリー用のマンションでも同じです。(ただファミリーマンションについては、人の入れ替わりが、そんなになるわけではありませんので、近所付き合い、お隣さんのお付き合いは、シングル用マンションに比べて全然あります。)
そのため、いざ、隣人トラブルや上下間の水漏れがあった場合、近所付き合いがほぼない事から、何かあれば、頼り???になるのは、管理組合の業務フォローの一切をしている共用部管理会社になります???(???が多いのはあとから説明いたします。)

ちなみに、、マンションに住まわれている皆様、漏水があった際、どうされますか?考えられたことありますか?
おそらく、真っ先に、共用部管理会社へ、””上階から水が漏れているのでどうにかしてください?!””と連絡されます。

それにもとづき、共用部の管理会社が、漏水調査のため、業者を手配をして漏水原因の究明をします。
そして、その結果、漏水原因が分かるのですが、もしその原因が分かったら、例えば専有部の給水配管からの水漏れをしていた場合、どうなるとおもいますか??

皆さん、答え、出ていますか???
ほとんどの方が、自宅で漏水の被害を受けたことがないと思いますので、イメージできても、なかなかお答えができないかもしれませんね?
実は私も仕事では何度も経験していますが自宅ではありません。
本人ですとそれぐらいのレベルですが、管理会社となりますと年に何十件と対応しています。
なお、この回答については、一点ご注意いただきたいのは、マンション、管理会社様によって対応の仕方が異なる点です。
そう全部が全部同じではないという点です。そのため、手厚い対応をして頂けるところでしたらいいのですが、今回は、一般的???にあまり、手厚くない、ドライな対応をされる際の話です。

そう、共用部の管理会社様は、原因が共用部ならば、そのまま対応しますが、専有部でしたら、言われたら協力しますが(ただし費用はぶっちゃけ、お高めです。)、基本は
あとは、”専有部様に、すべての判断、対応はお任せします!!”
というスタンスでの対応です。(自分たちが行った、調査代については、取りぱくれしないように、せっせと、管理組合の保険にて申請処理を進めます)
”え、その後の協力や対応、サポートしてくれないの??
あとすべて勝手にしろという事?!
被害者or加害者との交渉や示談内容、原状回復の工事<見積もりや施工、どこにすればいいの(協力してくれると言ってきた見積もりめちゃくちゃ高いけど、この工事内容会ってるの??>、また、工事中の荷物はどうするの?、仮住まいは?どうするの?お金は?工事中、会社休んで立ち会わないといけないの???
などなど(私の経験上、この辺りの対応が出てきます。)、このような事、皆さんは、自分自身でしっかり対応できますか?!

私は、正直できます、仕事でしているので、その対応も調整も、そう、加害者側でも、被害者側でも?!
でも普通の人は正直こういった対応は難しいのではないでしょうか?
ほんとにそういった事あるの??思われる方いると思います。
実際あるんですシングル用で、投資用マンションなのでそういった対応になっている事もあるかもしれませんが、年始にて対応している案件では、2件ほど、こういった、あとは専有部同士でやってください。私ども共用部の管理会社に言われても決裁権がないので何もできません、といったコメントを言われました。
”あ、冷たいなぁ”と思います。が、そういうマンションの姿勢、方針なので仕方ないと思いましたが、”絶対理事長や役員の部屋だったら扱い形が違ったはず!!”と思うのは私だけでしょうか?!

とはいえ、確かに、一軒家でしたら隣同士にて、管理会社もいないので当人同士がしないといけないですし、それと同じですと言われると、そうかもしれませんが、少なくとも管理組合のフォローを業務としている共用部の管理会社にはサービスとしてもう少し積極的にしてもらいたいところではありますが、ここ最近の管理会社の業務の見直しやサービス費用等のコスト面、カスハラ等から、自分たちの業務(共用部の管理)以外は対応されない傾向があります。
(ただ先ほども言いました通り、手厚く対応される管理会社もありますので、各社サービスの違いはあり、手厚いサービスが一般的という気持ちだけは見直された方がいいのではと思います。)
そう、そういった対応を自分自身でしないといけないかもしれないというのを自覚して頂きたいというのが今回のメルマガの趣旨です。
そして、そういったもしもの時のために、保険の契約内容の確認と賠償責任保険等が特約加入されていないのであれば見直しや管理会社へ事前に確認して、もしもの時の対処法をきく、もしくは私のような普段対応してる専門家(マンション管理士等)に聞く、等の準備をされるといいと思います。
私の家にはないでしょう?!と思われたときに訪れるのが、共同住宅における、このようなトラブル、そしてもしもの時に備えて準備対応する人がこのような大きなトラブルリスクを回避できる人です。

という事で、今回の記事を通して、このような漏水等の事前準備をされる方が増え、トラブルが起こっても最小限のリスク回避できるようになる事を心より願っております。

それでは、また!!

(マンション管理士 橋本 和聡)