カトー折りの散歩道(第四十三歩)

■知らぬ間のミス

9月は私の誕生月だ。また年をとった。車の免許更新を済ませて、しばらくして仕事の帰宅途上でバイパスに入る合流地点で一時不停止をしてしまった。何十年ぶりの反則金を本日払った。そういうときには、自然と一時停止はきちんとするもの、停止線に出ないように、タイヤの回転をいったん止めて、左右を見て、安全を確認して発信するという一連の操作を完璧にする人の話をネットラジオで偶然にも聞いた。このコラムでもそういうことを書いてしまっている自分だから、よほど、自分自身に言い聞かせておきたいということなんだろうと思う。

実はこういう似たようなミスというのがこの9月には頻繁に起きていた。懸命にすればするほど、思い込みもあってか、無駄な行為もあったと思う。こういうときには始末書や制裁のような厳しいものを受けるものだが、この自分本人にはどうもポカーンとしているところがあるんだろう。どうして起きたのか、知らぬ間にミスをしている。すると帰宅途上で再び、起きた一時停止をしなかった現場を通る事に。ここで、ミスをしたんだよなぁと思い、よく見てみると、止まれという標識が左端にあるではないか。これを見逃していたのかーと思った。でも合流地点では徐行はしていたが、視野に入って、認識していたら、一時停止していたかもしれない。

この何気なくする行為に無意識があって、いかにこの意識を働かせて、自分に言い聞かせるという行為はとても大事だと思った。指差呼称という言葉があるが、注意するということは、この無意識の自分に意識している自分がはっきりと言い伝えて、「一時停止、よし!」「左右、よし」とやるべきなんだろう。これを励行することがいかに大事かということを日頃から言い聞かせておきたい。それと、これは年齢によるのもあるだろう。年には勝てない。いつまでも若さを保つのも限界があることを知るべきである。だからこそ慌てずに確認することが習慣(得意)になるくらい、目覚めてみようと思う9月だった。(カトー折り 加藤 祐一)

■今月のカトー折り
~漬けおき洗いに便利!クリアファイルの容器(とんがり折り)~
(紙だったものがプラスティックになることで、使い勝手が断然増えます。溶液を入れたり、洗浄したり、とても便利です。プラスティックは、元に戻ろうとする力が働くので、折り甲斐があります。是非、チャレンジしてください。)