アメリカ便り(第十一歩)

Homeowners Association (HOA)について

将来的にダラスでコンドミニアム(日本のマンション)を購入しようと検討した場合、まず日本の管理組合にあたるHOAについて知っておかなければいけないとアドバイスを受けたので、知人のCさんから少し話を伺いましたので参考までに簡単に紹介したいと思います。

HOAは、住民から毎月徴収した管理費で共用部分の管理や保険の費用そして将来の修理に備えた積立金として運用されているものです。コンドミニアムに限らず一戸建ての住宅でも地域によっては支払わなくてはいけないものですが、対象の物件によって額が変わります。コンセルジュやガードマンを雇ったり、プールやジム、バレー駐車場などがある場合は管理費が高くなります。逆にそういった共有施設が充実しているにもかかわらず管理費用が安い場合は、管理状況について注意した方が良さそうだとの事です。

徴収した管理費用の使い道として、先述したものに加え、ゴミ収集費用、上水・下水料金なども含まれているところが多いようです。その他、ケーブルテレビや、電話回線、インターネット環境などに加え、保険内容がHOAマネジメント会社によって違うそうなので気をつけた方が良いそうです。(ちなみに建物内の戸数によっては、HOAマネジメント会社ではなく、HOA集会が独自に運営する場合もあるそうです。)

コンドミニアム購入に際して、複雑で大量の書類を中立的に準備するためにエスクローを雇い(自分でできるなら雇わなくても良い)、HOAに関する沢山の資料を受け取り、HOAのルール、HOA集会の議事録、予算と積立状況、保険内容などの詳細を確認する。この時、徴収されている管理費がきちんと使われているかどうか。どのくらい積立金に回されているか。将来的に必要な修理費用の合計額と、それに対してどの程度積立金があるのかなどを要チェック。

物件戸数の多さによってHOAをマネジメントするサービス会社を雇う場合もあるそうです。HOA集会によってはソフトを使って自分たちでやりくりするケースもあるとの事ですが、その場合は検討事項に応じてその道のプロに助けを求めるのが多いそうです。

HOAマネジメント会社が運営している場合、契約更改時などのタイミングで別の会社に変わってもらう事も可能だそうです。どういう時に違う会社を検討したら良いかのアドバイスを頂きました。

・管理者の離職率が高い場合

・修理プロジェクトなどの進行状況や達成状況に対しての不満がある場合

・HOA資金の運営に関しての不透明さを感じる場合

・運営形式が古い(SNS、メッセージのやりとり、テレビ会議など新しい技術を取り入れないなど)と感じる場合

・コミュニケーション不足を常に感じる場合

いずれも納得ですが、いかがでしょうか。今回は、HOAに関して簡単に紹介させて頂きました。実際に購入する機会を持ってみたいところです。

谷景太