アメリカ便り(第十四歩)

■マイアミサーフサイドビーチのその後

アメリカでは3月末に全米でマスク着用解除となり、生活が新型コロナ流行前の日常に戻りつつあります。そして最近までマスク着用義務付けされていた空港や機内においても4月18日に解除となりました。(1)

フロリダ州の連邦地裁が、公共交通機関でのマスク義務付けが違法と判断された事によるものです。(2)  このニュースは私たちのような一般市民にとっても嬉しい事だと思います。夏休みは多くの長距離移動をする人たちで空港が賑わう事が予想されます。ここでさすがアメリカだなと思うのは、航空業界からマスク解除を要求した事です。コンサート会場や野球場などのスポーツイベント会場ではマスクなしで歓声を上げる大勢の人たちで盛り上がりを見せているのに、何故空港や空調施設が完備されている機内でマスク解除にならないのかと。やはり、自由は自分たちで勝ち取るものだと考えさせられました。

そんな中、3月下旬にたまたまマイアミに出かける事になり、滞在先が偶然にもサーフサイドビーチに近いところでしたので、ちょっとした時間を作りマンション崩壊した現場を見にいく事が出来ました。

元々無人島だったマイアミビーチは、藤沢市と50年以上の姉妹関係で、藤沢市の約3分の1の広さだそうです。アール・デコ調の古い建物や1980年代の建物、そして最近建てられた新しい建物が混在している街という印象でした。マイアミの海岸線に沿って南北に走る道路をレンタカーで北上しましたが、マンションやホテルがずらりと並んでいる中で、北上するほどに古いマンションが多く、デモリッシュ予定のものや建築が進んでいるものが多く目立っていました。

現地では、現場をぐるりとフェンスが囲んでいて、立入禁止の標識がありました。崩壊事故の原因解明を十分に行なったのかと疑問に思えるほど、異例の速さでデモリッシュしたにも関わらず、その後一年近く経ってもそのままの状態でした。地盤沈下があったようには見えませんが、水を組み上げているような大きなポンプが動いていました。テニスコートがある近くの広場に記念碑を見つけましたが、犠牲者98名の名前が明記されていました。現地の様子を写真に撮影したものをこちらのサイトに投稿しておきました。(3)

さて、このマンション崩壊事故。原因は一体なんだったのでしょうか?建物の老朽化なのか、度重なるハリケーンからの劣化か、地盤の問題か、まだ解明されてはいないと思いますが、ワシントンポスト社が建物を図解しながら詳しく説明した記事がありましたので、参考までにリンクを貼っておきます。(4)

以前の投稿で被害者の一人として紹介したカサンドラさんについてその後詳しく調べてみましたが、この名前の女性はすでに他界されていたという記事が出てきたり、マカフィー創業者がこの崩壊したマンションの事を崩壊前日に言及していたり、専門家が見た限り様々な事実から自然現象によるものとは考えられないといった記事が出てきましたが、皆さんいかがでしょうか。

(米ダラスより 谷景太)

(1) ロイター https://www.reuters.com/legal/government/us-judge-rules-mask-mandate-transport-unlawful-overturning-biden-effort-2022-04-18/

(2) CBS NEWS https://www.cbsnews.com/news/airlines-mask-mandate-covid-cdc-deadline/

(3) 現地の写真 https://ameblo.jp/tinygator/entry-12740333253.html

(4) ワシントンポスト https://www.washingtonpost.com/investigations/interactive/2021/building-experts-miami-condo-collapse/