アメリカ便り(第二十二歩)

■本当にマスクで驚いた

新年あけましておめでとうございます。今年は、久しぶりに日本でのお正月を迎えられることになりました。
実は昨年のお盆に一週間だけ帰国しましたので、今回は、コロナ後2回目の帰国になりますが、この日本滞在中に驚いたことや目新しい事をいろいろ見つけることができました。国内が生活圏の方にとっては日常的に変わらない事と思いますが、在米日本人にとってどんなことが驚きだったのかを紹介したいと思います。

マスク着用率の高さに驚いた。 -  ロス経由のJALで帰国でしたが、ダラスからロス空港内まではマスクなしだったのに、国際線の機内に乗り込むところでマスク着用を優しく丁寧に強制され、うわあ、もうここから日本になるんだな~と実感。ちなみに、成田からダラス行きの便に乗る際にはマスクしなくてOKと言われ乗客がYAY!と歓声を上げて一斉にマスクを外していました(笑)。

ここは本当に日本なの? - そして、いざ成田空港到着。テレビや動画を見て知ってはいたものの、実際にその着用率の高さに驚きました。私も花粉症だったり、気管支が弱い時もあった(今は呼吸法で改善)ので、マスクするのは嫌いではなかったのですが、いまだに屋内外問わず都内のほとんどの方がマスク着用している現実を見て改めて驚きました。また、成田空港施設内で働いていた人たち。殆どと言ってよいと感じるほど、アジア諸外国の人たちだったのにも驚きました。片言の日本語で入国審査への案内をされて、ここは日本なのかと少し悲しくなりました。

コロナ対策の曖昧さ。。。 - 地元の茨城で旧友と再会したところ、「マスクをしていない人を見ると避けたい。」と言われ、「おっと失礼!」と、慌ててマスクを着用すると、「あ、でも貴方はOK。」とのことでした。その線引きはどうなの?と思いつつ、「厚労省のサイトでは、少なくとも野外では季節を問わずマスク着用は不要とあるんですよねえ」と私。友人いわく、「人様に迷惑かからないように」との返事でした。マスク着用に大きな疑問を持つ私ですが、それはさておき、やはり日本は調和を大切にする国だなと実感。一方で、他の友人たちはみなさんワクチンなし、マスクなしの人たちばかりで旧交を温めることができました。これも二極化のひとつなのだろうと、印象的でした。

心配りのマスクケース。  - 都内のカフェで着席したときにテーブルに置かれていた紙。店員さんに「マスクケースをお使い下さい。」と言われ「ん?あ、これがそうか!」と驚いたと同時に、さすが日本人ならではの気配りに関心しました。

これでもかのコロナ対策。 - 仕切り版に加えて、店内のあちこちにマスク会食、黙食、マスク着用を促す地方自治体からのポスターには嫌気がしました。マスク着用を促す鏡まで各テーブルにあって閉口しました。アメリカでは一切これらを目にすることはありませんでした。昨年春ごろに飛行機内でもマスク着用も無くなり、夏には既に市内のスーパーの清算レジにあったプラスチックのパーティションも撤去され、お惣菜コーナーではサラダバーなどバフェスタイルの量り売りはもちろん、味見用に一口食べさせてくれたりとすっかりコロナ以前の生活に戻っていました。この差は一体何なのでしょうか?日米でウイルス違うとは思えません。違うなら何故過去にアメリカから大量買いしたワクチンをいまだに使用しているのでしょうか?

やるときは早い日本人 - レジ関連では、セルフレジの急速な導入に驚きました。アメリカではセルフレジをかなり前から使い始めましたが、ようやく日本でも普及したようですね。やはり日本は一度行動を起こすと早いです。コンビニでは、現金を店員さんに直接渡したら、こちらでお願いしますと新型レジを指さされ一瞬戸惑いましたが、これもコロナ対策で現金のやり取りをしないようにとのこと。レジメーカーはコロナ特需ですね。

物価高。でも日本はまだ安い。 - 日本円基準では、エネルギーや燃料費も含めやはり物価高いですね。でも、ドル基準の人には日本はまだまだ安く感じると思います。今年、円安がこのまま続けば、大勢のインバウンドが日本でお金を落とすことも期待できます。それにはインバウンドの人たちへのマスク緩和が効果的、好印象です。金融引き締めの最中の米国その他の先進国に比べて、以前緩和基調の日本。最近、日本人若者で海外に出稼ぎに行く人が増えたと聞きます。

「神」を使っての表現が多い。 - 「神技」、「神回」、「神ってる」などなど、何かと「神」を使って表現されるようになりました。背景はよくわかりませんが、日本人の神性が出てきているからなのかもしれないなと思いました。世界中で日本が最後までコロナに悩まされ(本当かどうかは別として)、地震や訳のわからない線状降水帯などの自然災害、毎日のように報道される不幸なニュース、政治の不正、使途不明の税金ロス、増税と物価高、定収入など、精神的にも物理的にも苦境逆境に立たされている日本人。ですが、ピンチになるほど真価を発揮してよみがえり、神性を表す日本人は、素晴らしいです。まさに一人一人が神様だと思います。

いよいよ2023年。今年は世界が大きく変わる年と言われています。今年の日本の経済的な見通しは明るいと期待して、自信を持って、ますます神性を発揮して頑張っていきたいと思います。(米テキサス 谷 景太)