アメリカ便り(第二十五歩)
■アメリカの部屋
今回はアメリカの一般的な家の中の様子を紹介してみたいと思います。
https://www.sunnycirclestudio.com/blog-1/2018/8/27/adding-style-to-a-90s-traditional-home
より抜粋
こちらは典型的な90年代のアメリカの部屋です。
高年齢の方の家では今でもこのような感じが多いです。義理の祖母の家も似たような感じでした。
写真の中央に暖炉があります。その右横に薪が積まれています。薪を実際に燃やす暖炉は別格です。
存在感もありますし、火守りをするのが意外と楽しく、時間を忘れてしまいます。
大きなソファに寄りかかりながら、グラスを傾けるのもよし。家族でワイワイと火を囲んでクリスマスプレゼントを開けたり。
火を見ていると癒されますよね。
この暖炉、煙突を使わなければいけないために温度ロスが大きかったり、保険の費用、ガスなどのより効率の良い暖房システム、調理には殆ど使わなくなった、などの理由から、2019年のデータによると暖炉を導入した新築住宅は全体の41%に留まっているそうです。
そして暖炉の右の戸棚には懐かしいブラウン管の大きなテレビが収納されている筈です。
手前には大きなソファと足を乗せるオットマンでリラックス。ソファの横にはスタンドランプ。間接照明が癒しの空間を作ります。
アメリカ人は部屋のデコレーションが上手です。この写真の部屋には見られませんが、様々な柄模様の壁紙を部屋中に貼るのが流行っていた時もありました。また、ドライフラワーや大きな蝋燭があちこちに飾られています。そして暖炉の上には絵が飾られています。装飾的な額で、鏡の場合も多くあります。家族の写真や芸術作品などが家の中のあちこちに飾られているのが一般的でした。人にもよりますが、これは今でも変わっていません。
こちらは90年後半に住んだアパートのベッドルーム。2ベッド2バス1キッチン1リビングという間取りで、当時、会社の同僚(日本人)がルームメイトでした。
ガラス張りのクローゼットに相変わらずの絨毯敷き詰めの広い部屋です。天井にはシーリングファンがあります。空気の流れを作ってくれて便利でした。
靴文化なのでアメリカは玄関の概念がありません。ドアを開けて家の中に入ると目の前にリビングがくり広がっているというのが一般的。
ただ、綺麗な絨毯の上を土足で歩く生活には馴染めませんでした。我々は入り口で靴を脱いでスリッパに履き替えていました。日本人ですね。でもやはりリラックス感が全然違います。
こちらは今の新築アパートの一部屋です。すっきりデザインでニュートラルな色合い。床は殆どフローリングです。これなら靴の生活でも違和感ありません。間取りは狭くなっていますね。ダウンタウンなど都会になるとこれよりもさらに狭い部屋の印象があります。
https://www.bellcityline.com/
より抜粋
2015年に発表された部屋の広さの国ごとの比較が棒グラフでありますが、アメリカはさすがに広いですね。比べると日本は狭いですがイギリスやフランスとあまり変わりません。
https://messe.nikkei.co.jp/ac/column/society/132435.html
より抜粋
イギリス人の知人の家に伺ったときに気づいたのは古いものを大事に使っていたことです。上質な物を少しだけ持って、それを一生使う。何か買う時は〝一生使うつもり〟で買うのだそうです。確かに質の良い物は本当に長持ちします。
アメリカはチャリティーのシステムがしっかりしていて、リサイクルショップやアンティークショップはどこにいってもあります。私も地方に旅行した時にリサイクルショップに行くことはまず外しません。
こちらはテキサス州にあるアンティークショップの様子です。いかがでしょうか?
Antique Store Walk Through Tour of Cooper Street Antique Mall Texas
(米テキサス 谷 景太)
以上