アメリカ便り(第三十七歩)
■MAY PEACE PREVAIL ON EARTH
世界人類が平和でありますように
この平和の祈りが書かれている白いステッカーを見かけたことはありますでしょうか?
英語では、May Peace Prevail on Earth と訳されています。
これは祈りによる世界平和運動として世界中にこの祈りを広めようと五井昌久という方が始められたものです。
ニューヨークにMPPOE INTERNATIONAL(旧称WORLD PEACE SOCIETY)というNPO組織が中心となって主にピースポールプロジェクトやオンラインでの祈る会などを行っています。
https://worldpeace.org/
日本では、これの姉妹団体として五井平和財団があります。これは、国際連合経済社会理事会(ECOSOC)特殊協議資格を有するNGOユネスコ(国際連合教育科学文化機関)との公式関係を有する財団としての立場を持ちながら、フォーラム、シンポジウム、講演会などを定期的に開催しています。毎年国際ユース作文コンテストが行われていてこの選考委員のボランティアを10年くらいさせていただいています。
私は元々この平和運動に賛同するようになって35年くらいになります。この運動に出会ったのは、妻からの紹介でした。彼女は’85年ごろに、当時NYCに住んでいた彼女の姉のところに同居していた際に、この運動の存在を知り、その後私と出会った後もこの活動への参加を続けていて、やがて彼女に誘われるまま私も参加することになったのがきっかけでした。
具体的な活動として、毎月全国から数千人の賛同者が集まり、世界各国の国旗を掲げてその国々の平和を一か国ずつ祈る行事がありました。
https://worldpeace.org/flagceremony/
日本が平和でありますように
アメリカが平和でありますように
と、大勢の参加者とともに心を合わせて一国一国ひたすら祈る行事です。200か国近い国を祈るので時間がかかりますが、それゆえに最後まで祈り切った後の達成感と一体感でいっぱいになって感動の嵐がやってきます。中には涙しながら一生懸命祈る人や、瞑想しながら祈る人など様々ですが、時には芝生の上で、時には大きな市民会館や会議ホールなどいろいろなところで祈ってきました。
今から30年程前に、この祈り言葉が書かれた白いポールをアメリカに200本建立しようというプロジェクトがあり、ボランティアとして私も参加したことがあります。私の担当はもちろんテキサス州。本部から送られてきた届け先は4か所でした。
https://www.peacepoleproject.org/
日本からボランティアで老夫婦と若者が参加され、妻と合わせて計5人で私の運転で各地にピースポールを建立してきました。アイゼンハワーバースプレイスというところでは、ローカルラジオ局が取材に来てくれたり、ラウンドロックコミュニティセンターというところでは、地元の人たちが集まって一緒に建立してくれました。ここでは近年建物が新しくなったようですが、ピースポールはそのまま残してくれていて感動です。
https://www.roundrocktexas.gov/city-departments/parks-and-recreation/facilities/allen-r-baca-center/
ダラスから最も遠かった場所は、エルパソというテキサス州の最西端にあるSOCORROという町にある学校でした。道中車の中から見える景色が一時間走っても全く変わらないというテキサスの広さを実感しながら、I20というフリーウエイをただひたすら西に向かって走り続ける事12時間。現地はダラスと1時間時差がある事がわかり、テキサス州内で時差があるとその時初めて知りましたが、現地の人たちは土地柄メキシコ系の人たちばかりで、明るく陽気な建立会となりました。ピースポールを建立した際に集まってくれた人たちの中にいた保安官(シェリフ)の方が感動して我々を彼らの事務所に案内してくださいました。その際に、SOCORRO(ソコロ)には、救助支援や快適さという意味があるが、他に心という意味もあると教えてくれました。心を日本語ではCOCOROと発音するからSOCORROに似ているということになり、意味不明な共通点を見つけてより一層親近感を感じました。
今、エルパソでは不法移民の問題で話題となっています。エルパソからリモートアクセスしながら一緒に仕事をしているメキシコ出身の友人がいますが、彼によるとやはり少しずつ治安が悪くなっているとのことでした。特にコンビニエンスストアやガソリンスタンド、いずれも夜は絶対に行かないそうです。
テレビのニュースでは全く報道されていませんが、ロスやニューヨークでは治安の悪化が加速しているそうです。ロサンゼルスの日本人女性警察官の方が実際に現場で起きていることをユーチューブの動画や、インスタグラムでシェアしている内容を見るとそのひどさに言葉を失います。彼女曰く、バイデン政権になってから警察官の仕事がより危険なものになってきたそうです。彼女の発信する内容はすべて彼女が経験した事実によるものですが、特に人身売買に関しての話は耳を疑うほどです。彼女はこれらの被害者に対してのサポートになるようにNPOを立ち上げ活動を広げていくそうです。
US現役警察官
https://www.instagram.com/1114lajpn/
警察官ゆりのアメリカ生活
https://www.youtube.com/channel/UCiJwlAlhqeglBcDtqj55pjQ
NPO団体ラブスペクトラム
https://lovespectrum.org/
https://www.instagram.com/lovespectrum2021/
故・五井昌久氏が提唱するのは祈ることの本質です。
同氏著書
「神と人間」https://amzn.asia/d/godWxOv われわれ人間の背後にあって、昼となく夜となく、運命の修正に尽力している守護霊・守護神の存在を明確に打ち出し、霊と魂魄、人間の生前死後、因縁因果を超える法等をわかりやすく説き明かす。
「天と地をつなぐもの」https://amzn.asia/d/bQq5ArY 「霊覚のある、しかも法力のある無欲な宗教家の第一人者は五井先生でしょう」とは、東洋哲学者・安岡正篤先生の評。著者の少年時代から、厳しい霊修行を経て自由身に脱皮、神我一体になるまでの自叙伝書。
世界の平和は誰もが望んでいることと言えるでしょう。それは神様も、きっと宇宙人もそう願ってくれていると思います。その平和を願う波長に一人一人が合わせることで相乗効果を呼びシンクロが起こりネガティブなバイブレーションが少しでも小さくなることを信じて、こうした平和に向けた様々な活動を応援していきたいと思います。
(米テキサス 谷 景太)