アメリカ便り(第四十三歩)

■ ステートフェア
HOWDY!「ハウディ」

これは、はじめまして!やあ!こんにちは!元気?!という意味を込めて、HOW DO YOU DO?を西部の農村訛りのカウボーイが使っていた挨拶言葉と言われています。OXFORD辞書によれば、元々は南イングランの方言で、スコットランド人が挨拶に使っていたとのことですが、今でもダラスの職場でハウディ!と元気よく挨拶してる人がいたりします。

さて、アメリカでは9月末から10月にかけて州ごとにステートフェアが開催されます。これは年一回の地元農産物品評会ということで、各地で用意されたアトラクション、ゲーム、コンサート、ダンス、ミニ遊園地、食べ物を販売する屋台など様々な催しで盛り上がります。
ダラスでも全米トップクラスの広さを誇るテキサスステートフェアが毎年9月末ごろから開催されます。
ステートフェア紹介のYOUTUBE動画(字幕あり)https://youtu.be/PT7sDat9iS8?si=_m43bVT_0FITwvzn

1985年のオープン以来、フェアで最も人気のあるアトラクションはテキサススターと呼ばれる観覧車です。高さ約64メートル最上位からは、空気の澄んだ天気の良い日でしたらダラスから約50キロ離れた先のフォートワースのダウンタウンの街並みを小さく見ることができます。

青空の下で広い会場を歩き回って、コーンドッグにケチャップとマスタードをたっぷりかけてかぶり。いいかもしれません。アメリカならではの味と言えば、お勧めにターキーレッグがあります。鶏の足をローストしたものは日本でも見かけたことがあるかもしれませんが、これの七面鳥版ですから手に持った時のずっしり感は迫力があります。塩味が効いていてビールのお供に最高です。

テキサスに限ったことではありませんが、アメリカのこうしたフェスティバル会場などではディープフライ、いわゆる揚げ物が主役。フレンチフライは厚めにカットされたもの、身がしっかりしたグリーントマトのフライも有名です。ハラペーニョと呼ばれる唐辛子の中にチーズが入っているものも美味。更にはドーナツ系のものやオレオクッキー、JELLO、などなど何でも揚げ物にして食べてしまいます。

こうした変わり種メニューは毎年恒例のコンテスト優勝者のレシピから来ているものが殆どです。今年勝利したレシピは題してドミニカンフライチュラドッグ。チーズとドミニカサラミを串揚げにして、コーンドッグミックスでくるんでまた揚げます。それをホットドッグのように縦割りにして、トッピングと赤いドミニカ特製ソースで食べるそうです。飛ぶように売れてるそうです。そしてスイーツレシピはなんと綿飴に包まれたベーコン!?これまたエキゾチック過ぎるくらいのルックスですね~。チャンスがあったらトライしてみようと思います。

(米テキサス 谷 景太)