アメリカ便り(第四十七歩)
■ダラスに住む日本人の食事情
2017年、テキサス州プレノ市にトヨタ米国本社が西海岸から移転してから早くも8年が経ち、近隣市街の日本人の人口も増えてきました。同時期にミツワマーケットという大型日本食料品店がオープンし、現地日本人にとって生活レベルが遥かに向上したのは言うまでもありません。35年前のダラスの日本食レストランでは、店内に消毒臭GAあるのは当たり前でお世辞にもあまり美味しいとは言えない料理が出てきたことを思い出します。今では、ミツワマーケット店内に入るとお寿司やお弁当、おにぎり、サンドイッチ、調理パンなどのお惣菜が並び、日本国内のスーパーストアと全く変わらない風景を見ることができます。
8年前の開店当時から比べると、市内の日本食店からの出品も加わるなどお惣菜のメニューや質も向上して、日本人アメリカ人問わず、近所の独身者にとっては欠かせない存在になったと思います。ダラスからこのお店まで30分のドライブですが、我々も週末にはいつも買い出しに出かけます。
ミツワマーケットで我々が買うものは、卵かけご飯が美味しい生卵、お豆腐、納豆、日本発のお魚切り身(本マグロもあり〼)、出汁の素、ミョウガや三つ葉などの薬味、味噌や醤油そしてお米、などなど。日常非生活品で入手できないものはないくらいです。
お米と言えば、日本では昨年、令和の米騒動と呼ばれるくらい米不足だったそうですが、ミツワマーケットでは全く通常通りに途切れることなく日本のお米が店頭に沢山並んでいました。ちなみに友人が茨城県内のとあるスーパーの店長をやっていますが、彼曰く米の在庫はあるが訳あって店頭には出していないとの事でした。その理由は定かではありませんが、農家の多い地方のスーパーなのでお米不足に関してはあまり深刻さはありませんでした。
アメリカで食べると日本のお米は柔らかくしっとりしてやはり美味しく感じます。毎年、新しい銘柄のお米が出てきてそれまで主流だったKOKUHO ROSEなどのカリフォルニア米は脇役になってしまった感があります。調べると毎年日本からの米の絵画輸出量・額ともに記録更新しているようですね。にもかかわらず、今年の制作としては国内の米生産量を下げる意向を出しているという話もあるようですが、日本のお米市場を優先すべきではないでしょうか?今年もまたお米の価格高騰が囁かれています。国内で米不足にならないように、万が一なった場合も想定して今のうちから玄米を購入しておくことを考えた方が良いと実家の母に伝えました。玄米のままでしたら保存期間は遥かに長いそうですので、自家用精米器を今年は購入しようと思っているところです。
最近すっかりベジタリアンですが、これによって健康維持もできて体調は良い感じになっています。若い頃のように毎晩晩酌しても大丈夫。ありがたいことです。そんな中、腸の手術で入院していた友人が癌の宣告を受け癌治療をすることになったと聞きました。残念なことです。
国立がん研究センターからの報告では、日本人男性女性ともに牛肉や豚肉の摂取量増加に伴い大腸がんなどの発生率が高まるという傾向が確認されています。生野菜を好まない人でも酵素サプリ摂取で消化を助けることが健康的な食生活を維持することに大きく助けられると、酵素研究第一人者の鶴見隆史先生も同者著書「酵素で腸が若くなる」の中でおっしゃっています。彼の著書「断食でがんは治る」によると、「がんは、治らない不可逆性のものではなく、人間の持つ自然治癒力で治すことができる。」とのこと。また、アメリカでは近年のがん治療はナチュロパシー、いわゆる自己治癒力を活かした自然療法に大きくシフトしているそうです。賛否両論ありますが、私なら化学薬品によるがん治療は絶対に避けたいと思いますが、皆様はいかがでしょうか?
参考記事
日本農業新聞「米輸出、初の100億円台 24年 日本食人気追い風」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ca0831e72feec0ef9e1563fe05aa6c441bf46fa
農産省「コメ輸出の現状と輸出拡大に向けた生産者への支援策について」
https://www.maff.go.jp/hokuriku/seisan/supply/attach/pdf/hokurikukomesaron-2.pdf
国立がん研究センター「日本人における肉類摂取と大腸がんリスク」
https://epi.ncc.go.jp/can_prev/evaluation/8496.html
(米テキサス 谷 景太)