マンションの安全と安心(第4歩)
「マンション防犯」をキーワードにネットを検索すると「防犯優良マンション」が目に入ります。これはこれから購入するマンションの防犯性についてですね。すでにマンションに住んでいる人は色々な防犯商品に目が留まるでしょう。読めば一般的な知識は得られるのですが、ピンとくるサイト、腑に落ちるサイトを見つけるのはなかなか難しそうです。
断片的かもしれませんが、住民の目線で見たトピックスをいくつか紹介しましょう。
■防犯カメラは役に立つ?
海外には「防犯カメラ」という言葉はありません。セキュリティカメラ(Security Camera)や監視カメラ(Surveillance Camera)と呼ぶのが普通です。
現在の技術では、映像モニターを人間の目で常時監視しない限り、犯罪を未然に防ぐことに役立つカメラは存在しないと言ってよいでしょう。私はよく「犯人捜しカメラ」と呼びますが、何かが起こった後に録画映像を手掛かりして捜査に役立てることが一般的な利用法です。あとで捕まるといけないから罪を犯さないという意味で防犯カメラと呼ぶのです。
米国のカジノでは、銃などの危険物の持ち込みや、様子のおかしい人物をいち早く検出する仕組みの導入が始まっていますが、マンションに利用できるようになるまではまだ相当の年数がかかりそうです。
マンションの防犯カメラは主にエントランス、駐車場、エレベーター内外を撮像するのが普通です。一方近年は、内部住人による犯罪が少しずつ増えていることとカメラの価格が安くなり映像記録のコストも下がっていることから、記録映像取扱いルールが整備されれば各階の共用部を撮像するカメラを導入することが望まれます。(防犯設備士 Yahosan)