マンションの安全と安心(第十歩)

入居者と管理組合

私は20世帯しかいない小規模マンションに住んでいます。入居した40年ちょっと昔は、当然建物は綺麗でメンテナンスのことを積極的に考える必要はありませんでした。管理会社が作ってくれたルールを守るだけで毎日快適に暮らすことができていました。しかし20年以降は大規模修繕の問題、共用部廊下床材の劣化、照明灯の老朽化、揚水ポンプと水タンクの保守、外周フェンスの劣化、植栽の成長と老化、駐車場舗装、門扉の劣化など、居住者自身が自ら判断して対処しなければならない場面が増えてきました。それで、管理組合に積極的に関与して住みやすさと資産価値の維持に努める居住者が何人か出てくるようになりました。

現在では理事会で、安全と安心を担保するために、共用部で出会った人には必ず挨拶しようとか、プライバシーに配慮しつつお互いのことを知ろう、防犯カメラ導入にあたってどのようなことに配慮したらよいか、等々の議論が活発に交わされています。

大形マンションでの管理組合の状況は知りませんが、多かれ少なかれ、管理組合の活動がマンション管理の確実化と活性化の役に立っていることは間違いないでしょう。

(Yahosan)